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【リハビリ室の風景】

2021.10.05

デイサービス デイサービス

富士見台デイサービスセンター

こんにちは、富士見台デイサービスでリハビリを担当している松森です。

今回は手のリハビリについてです。
写真のお客様は、脳出血により右半身に麻痺が残ってしまいました
全く動かせないわけではなかったのですが、動かすと痛みを伴うため、左手ばかり使っていました。

この痛いから動かさないという状況というのは、時に、より強い痛みにつながることがあるのです。

もしかしたら、こちらのお客様も動かさずにどんどん痛みが強くなっていった可能性もあると考えました。
ここで、考えたのが、ペットボトルを使った訓練です。
ペットボトルを握って、床に置いたバケツに入れるという練習です。

これなら手を挙げる必要もなく、本人曰く、「痛みも小さい」ということでした。
また、ペットボトルというのは、人間工学的に握りやすい形をしているのが良い点でもあります。

この訓練をしばらく続けたところ、右手の痛みが軽減されました。
もちろん、これだけで痛みが軽減されたというわけではありません。
でも、リハビリで右手を動かすことで、日常生活においても右手を動かす機会が増えたことは間違いなく、それが痛みの軽減につながったのではないでしょうか。

つまり、リハビリが日常生活での活動にも良い影響を与えたと考えられるのです。

痛みの質にもよりますが、痛くて動かしたくないという場合でも、痛みを出来る限り小さくなるような環境を整え運動したほうが良い場合もあるのです。