石神井川沿いより、白花曼珠沙華（しろばなまんじゅしゃげ）

こんにちは。「富士見台居宅介護支援事業所」です。
最近は、朝晩涼しくなり夏の終わりを感じます。何だか物悲しいような気もしますが、この季節は身体が少し楽になりますね。
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、炎天下でのお散歩は控えていた方々も、そろそろ再開されているようですね。

今回は、先日、88歳の米寿のお祝いをされたお客様のお話です。
 
先月、体調を崩されてしまい、数日間は起き上がりも厳しい状態となった方です。
コロナ禍でなければ、入院治療もされているようなご状態でした。
体調不良の最中でも、ご本人は、「ぜったい、お手洗いに歩いて行く」という強い信念をもっていらっしゃいました。

お身体の状態から、安静を第一にと考えるのであれば、ベッド周りで療養できるように環境を整えます。
（例えば、簡易トイレをベッド脇に置くこと等）
しかし、今回はご本人の意向である「お手洗いに歩いて行きたい」というお気持ちを、第一に考え、寝起きをスムーズに行い、お手洗いまで
歩いて行けるように、介護用ベッドと手すりを提案させていただきました。最初は、介護用ベッドの使用に抵抗を感じられていたようですが、
ご家族様からの勧めもあり、思い切ってご使用をされました。

道端に咲く、彼岸花が秋の訪れを感じさせます。

しばらくご使用されたご様子を伺うと、「寝起きが楽に行えて、本当に使い勝手が良いです」と喜ばれておりました。リモコン操作もご自身でしっかりマスターされていました。「何だか前より元気になった気がする」と笑顔で話してくださったお客様とご家族様。

療養中に落ちてしまった体力と相談しながら、少しずつ家事もできるまでに回復されていました。
訪問診療のクリニックから頂いたバースデーカードをとっても大事そうに見せてくださり、こちらまで温かい気持ちになりました。
 
日々の生活の中で、何を大事にされているのか、想いは人それぞれです。
お客様のお気持ちを大切に、人生に寄り添い、共に相談しながら、ご支援させていただきたいと思います。

次回は、転居先の様子を紹介出来ればと思います。
お天気が安定しない日々が続いておりますので、どうぞお体ご自愛ください。

富士見台居宅介護支援事業所